年収の高低にこだわってはいけない本当の理由

以前、人生の豊かさが経済的豊かさだけではないという話をしました。
(記事はこちら→今この瞬間あなたの人生を100%豊かにする唯一の方法 その1

さらに言うと、経済的豊かさ=Moneyとなってしまってる方も多いのではないかと思います。

テレビなどのマスメディアでも芸能人の年収をネタにした企画や、年収○○○万以上の転職求人情報や、年収を上げるための方法などなど、なにかと年収にこだわり、他人と年収を比較して自身の経済的豊かさを測って一喜一憂する人がいます。

日本経済全体が右肩上がりの時は、皆で一生懸命働けば年収が同じように上がっていく世界だったので、年収を重要視するのも少しは理解できます。

しかし、これからの時代は特に年収にこだわった生き方をしていると、いろんな意味で、

結構、ヤバイです。

なぜかというと、年収ばかりに目をやりすぎると、経済的豊かさを自分自身で制限してしまう可能性があるからです。

理由を簡単にご説明しましょう。

そもそも一般的に世間で言われている年収とはなんでしょうか?それは、日々の仕事を通して得た給料のことですよね。つまり、キャッシュインフローのことです。

企業の経済活動の健全性をはかるための指標として一番重要なものに財務諸表がありますよね?次の3つです。

①損益計算書(Income Statement)

②貸借対照表 (Balance Sheet)

③キャッシュフロー計算書 (Cash Flow Statement)

ここではそれぞれの詳しい説明は省略しますが、これら三つの指標で企業はその経済活動が健全かどうか診断されるわけです。

基本的にはそれらは以下のように成り立っています。

①損益計算書

収益  ➖ 経費 = 損益

②貸借対照表

資産/負債&資本 のバランス

③キャッシュフロー計算書 (Cash Flow Statement)

キャッシュインフロー ー キャッシュアウトフロー = フリーキャッシュ

といった感じになります。

企業が”法人”といわれるように、個人の経済活動も同じようにこの3つの指標から見なければ、経済的豊かさの本質が見えなくなるのは当然です。

つまり年収にこだわり、そればかりを増やそうとする人は、①の収益と③のキャッシュインフローにしか目がいっておらず、その他の重要な項目がないがしろになっているため、どこかでバランスを崩してしまう可能性があるということなのです。

年収1000万以上もあるのになぜか自己破産する人は①の経費を無視しています、また、遮二無二働いて健康を害して入院、突然無収入になったり、頑張って年収を人一倍アップさせてきたのに、気がつけば家庭が崩壊してしまったりというパターンも多く見られます。

ですから、他人と年収だけを比較して、自身の経済的豊かさを測るのは明らかにナンセンスということです。いますぐそのような見方は捨て去りましょう。

これからの個人の経済的豊かさを見る上でもっと大事なのは②の貸借対照表です。日本語で貸借対照表と聞くと、なんか難しそうと思われるかもしれませんが、英語ではBalance Sheet(バランスシート)といって、総資産に他する負債と資本のバランスを表したものです。

このバランスシートが健全な人が経済的安定や豊かさを享受することができます。

ところが、この個人のバランスシートは基本的に他人には見えないようになっているのです。

一方、年収のほうは大体どこに勤めているとか、どういう職業や役職についてるかでだいたいわかります。だから、メディアなどでもよく取り上げられ、世間でも無駄に注目されてしまうという面があるのでしょう。

しかし、このバランスシートの重要性がわかれば、年収数百万程度なのに、新車の外車を乗り回す人がいたり、働きたい時だけ働いて、自由で豊かな暮らしをする人がいる一方、年収数千万なのに休む暇もプライベートな時間もほとんどなく、実際の家計は火の車というような人がいるのかがわかります。

大事なのは②の負債をなるべく増やさずに、①の資産を少しでも大きくすることですが、企業においては資産といっても様々なものがあります。

もちろんキャッシュ(お金)もその中に入りますが、大抵の企業ではキャッシュ(現金)の資産に占める割合はかなり小さいです。

それよりも、有価証券(株式等)、不動産、はたまたパテント(特許等、目に見えない資産(intangible asset))などが大きく占めています。

個人でいうと、長期的に保有している株(ビジネス)、不動産、趣味の骨董品や、あなたが持っている知識や才能(埋もれているものも含め)も含まれるでしょう。

企業では数値として資産の部に上がってきませんが、抱える人材も大事な資産です。

個人でいうところの、働いて稼いでくれる、あるいは家事を担ってくれる配偶者、またいざという時に助けてくれる友人との繋がりなども大切な資産ですよね。

そして、何より自分自身が資産の大事な一部です。

それがわかれば、自分の健康を犠牲にしてまでも年収を上げるためにがむしゃらに働いたり、大事な資産である家族を顧みず仕事に打ち込むというのが、経済的側面から見てもおかしなことだとわかります。いざという時にあなたの力になってくれるのは、あなたの年収ではありません。

有形(tangible)、無形(intangible)両方のあなたの資産(Asset)なのです。

もっと言えば、常にあなたが注目すべきはあなたにとっての有形・無形の価値です

日本経済自体が成熟しきって、年収の大幅なアップが見込めない現在では、人参をぶら下げられた馬のごとく、年収だけを追うような生き方は、どこかで歪みがでてくるでしょう。

まずは、経済的豊かさ=お金(年収)という間違った定義を捨てて、もうすこしあなたの身の回りにある真の経済的豊かさ=価値に目を向けて見てはいかがでしょうか。

思いもよらなかった経済的豊かさがあなたの目の前に突然現れるかもしれませんよ。

長くなってしまったので、今回はこのへんで。

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TE.D
昭和末期生産型AI投資家。ロスジェネ最後の生き残り。30代で結果的に実質セミリタイア。映画「キャスト・アウェイ」のトム・ハンクスのごとく、このネット大海原の無人島にて一人つぶやいてます。 穏やかで自由かつ豊かな次世代の都心ライフスタイルを模索しながら、日々のささいな経験や気づき、オススメ情報を中心に発信します。

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