前回は豊かさに対する間違った定義が、人生の豊かさを制限するということを話しました。(記事はこちら→今この瞬間あなたの人生を100%豊かにする唯一の方法 その2)
逆に言えば、間違った定義を信じてきたがゆえの苦しみであれば、その定義さえ少し変えてあげるだけで、大きく人生が変わってくるということでもあります。
巷に溢れる、成功セミナー、心理学、自己啓発、スピリチュアリズムなどをいくら実践しても人生が全然変わらないと言う人も多いと思います。
そういう方はおそらく無意識的に下の定義①を深く信じ込んでいて、この等式を実現するためだけに、上記のような各種の自己啓発的ツールを利用してしまっているからではないでしょうか?
豊かさの定義① 人生の豊かさ = 経済的に裕福(お金持ち)であること
たとえば、『引き寄せの法則でお金持ちになる』といううたい文句にまさに”引き寄せられる”人たちがその典型例でしょう。
それがどんなに素晴らしい法則であっても、結局は信じている豊かさの定義が間違っていれば、どんな実践をしても面白いほど人生が変わらないという現実を前にさらに絶望感だけが募るということになりかねません。
ところで、英語の次のような言葉をご存知でしょうか。
Garbage in, garbage out.
あるプログラムに、ゴミデータ(欲する結果に対して的外れな、役に立たないデータ)を入力すれば、どれだけ素晴らしい高性能プログラムでも結局はゴミデータが出力されてしまう。という意味です。
つまり、どれだけ優れた法則や実践方法を知っていても、それに適用する根本的な動機や信念が、誤った定義のもとで成り立っていれば、その実践からもたらされる結果は、結局は誤ったものになるということです。
命を削って努力して、ようやく夢や目標を達成したのに、なぜか幸せや満足、そして人生の豊かさが感じられないという場合はまさに、Garbage in, garbage out.だったのかもしれません。
やはり、人生の豊かさを最大限に享受するためには、より正しい定義が必要となります。前回では、以下の定義を試してみました。
豊かさの定義③ 人生の豊かさ> 経済的に人より裕福(お金持ち)であること
人生の豊かさが経済的な豊かさだけではないとするならば、いったいなんなのでしょう。
家族でしょうか?
人間関係でしょうか?
心や精神の修養でしょうか?
健康や幸福でしょうか?
著名な人がいいます、
人生の豊かさは、真っ当な社会人としての社会貢献によってもたらされる。
またある人はこうゆうかもしれません。
やりたいことをするのが人生の豊かさにつながる。
と。特に影響力のある人物(例えばあなたの親)がいうと、なおさら、それに触発されて、またその間違った定義を信じてしまいます。
ここで間違っていると私が断定的な表現をしているのは、それがあなたとって間違っているということです。
あなたという存在や、あなたが見たり感じたり、経験する人生は、本当に唯一無二なものです。
だから、どんなに影響力のある人物の言葉であろうと、それをそのまま当てはめることは不可能なのです。
よくあなたの外に答えがあるのではなく、あなた自身の中にすべての答えが既にある、と言われるのはこのためなのです。
とは言え、わたしたち人間は人生という道に迷った時、ついつい自分以外の人物や言葉に答えを見出そうとしてしまいます。そして、答え(らしきもの)を強烈に叫ぶものに心酔してしまい、かえって自分自身の人生の豊かさから遠ざかってしまうのです。
そんなときこそ、心を鎮めて、その己の不安や焦り、恐怖と静かに向き合い、いったん周りの雑音をシャットアウトして、マインドをリセットすることがとても重要になってきます。
今回はこれで時間となってしまいました。
次回は、人生の豊かさについての私なりの結論と、それを感じるための具体的方法を探っていきましょう。(記事はこちら→今この瞬間あなたの人生を100%豊かにする唯一の方法 その4)。
それではまた。
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