先日は日比谷の帝国ホテルにて、ランチミーティングだったのですが、結構な時間が余って、このまま帰るのはもったいないと思い、いろいろ日比谷周辺を散歩しつつ久しぶりに映画館で映画でもみようかと思い、こちらを見てきました(少しネタバレ注意)。
『ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた』
ジェイク・ギレンホール 主演・プロデュース。2018年5月11日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー!
ボストンマラソン爆弾テロ事件で両足を失ったジェフ・ボーマンの実話をベースにした物語です。
ダメダメのクズ青年がテロという事件に巻き込まれ両足を失うことをきっかけに、本当の自分に目覚め、人々に勇気と希望を与えるヒーローとなり、”人間万事塞翁が馬”の生き証人のごとく、強くたくましく生きていく、というサクセスストーリー・・・
のように見えます。
が、この映画の面白いところは、このいかにもハリウッドが好きそうな鉄板物語とは微妙にずれているところです。ここから少し、ネタバレなのでまだ見ていない方はご注意ですが、この青年両足を失ったあとも内面的にはなにも変わりません。相変わらずダメダメのままなんです。
両足を失いながらも、犯人の目撃情報を提供し、まさに対テロのヒーローとしてメディアに取り上げられ有名になることで、様々なチャンスを得ます。まさにいままでのダメダメ人生とおさらばできる絶好の機会が与えられたのに、それをも拒んでさらにダメダメになっていきます。
わたしは、このリアルなストーリーから2つのメッセージをうけとりました。
それは、
①人は環境の変化で意識が変わるのではなく、意識が変わることで環境が変わる
②意識は変わる時は変わるし、変わらない時は変わらない
の2点です。
よくあるじゃないですか、人知を超えた天変地異(大地震、津波、事故、事件)で人生が(良くも悪くも)変わりましたっていう話。あれは半分本当で半分嘘だとわたしは思うんですね。
環境がどうあろうが変わる人は変わる、変わらない人は変わらない。
そういうもんなんだと。別に無理に変わる必要もなければ、今のままでいなければいけない理由もない。ただ経験上一つ言えるのは、意識が変われば周囲の環境は確実に変わるってことですね。
だからといって無理に意識の変化を求めて努力すれば変わるかというとそうでもない。意識も変わる時は変わるし、変わらない時は変わらない。
この映画の主人公も、テロで足を失うというドラマチックな出来事よりも恋人の妊娠やふとした縁で知り合った人の痛みに向き合うことで変わったりするわけです。
そのような変化を望む望まないに関わらず。それが人生の真実なのかなと。
”人生万事塞翁が馬”という言葉は、何がどういう結果に結びつくかはわからないっていうような意味で使われることが多いですが、そもそも良い悪いというレッテル貼りや思考が作り出すでっちあげの因果やストーリーに対する純粋な問いかけなんですね。
わたしはダメだ、あいつはダメだって言ってるその判断基準や枠ってどこからきたんだろう、なぜそんな出所不明の怪しい考えを信じちゃったんだろう、と。
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いまいち言いたいことがまとまらないですが、とにかく自分をダメな奴だといつも責めてばかりの人は、この映画必見です。
TOHOシネマズ 日比谷 / TOHOシネマズ シャンテ:アクセス || TOHOシネマズ
「TOHOシネマズ 日比谷 / TOHOシネマズ シャンテ」のアクセスマップです。駐車場情報もご案内しています。
ちなみに主役のジェフ・ボーマンを演じたジェイク・ギレンホールはなかなか味のある良い俳優ですね。わたしが初めて見た彼の作品は「ナイトクローラー」でしたが、こちらも彼のインパクトある演技が光る一品になっています。今ならアマゾン・プライムビデオでも見れるはず。
ところで、日比谷周辺は東京ミッドタウン日比谷なんかもオープンして一層華やかに変わってきてますね。この辺は生活圏ではないので、用事がないかぎりあまり来ることもないですが、今回は映画みたり、ショッピングしたり、日比谷公園でのんびりしたり、とても良い時間を過ごせました。近く来られた時はぜひ立ち寄って見てください。
Missing Central Park in Manhattan? Try Hibiya Park in Tokyo.
それではまた。
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