ランダム報酬の罠から自由になろう。

ランダム報酬ってみなさんは聞いたことがありますか?

サラリーマンのように月々にほぼ定額もらえる給料とは違って、思ってもいない時に思ってもいない額の報酬が手に入ることをランダムな報酬と言います。

例えば、ギャンブルで得るリターンがまさにこれです。

ギャンブルでは大体いつも負けるんだけど、たまに大きく勝って大興奮する、ってやつです。

このランダム報酬ですが、少し取り扱い注意の代物です。

確か、犬か猿かの実験で、その動物がある簡単なボタンを押せばエサが出てくる、という装置を与えたんですね。

それで、しばらくはボタンを押せば必ずエサを出してたんですが、ある時ボタンを押しても出ないように設定すると、その猿はもうボタンを押すことをやめてしまいます。

猿とは言え当然ですよね。何度押してもダメならボタンとエサの関連性はないと判断するのです。

しかし、これを全く止めるのではなく、ランダムにエサを出したらどうなったか。

つまり、ボタンを押したら出る時と出ない時をランダムに設定したそうな。

いやそれにしても意地悪な実験ですよね(笑)。

で、どうなったかと言うと、そのおさるさんはめっちゃ必死でボタンを押すようになったそうです。

本当はランダムなのに、おさるさんはボタンの押し方や回数などに何らかの関連付けを行なってしまうそうなんです。それで必死にエサが出るまでいろんな方法で頑張って押し続けると。

そして、エサが出たときの喜びと興奮と言えば、毎回必ず出てきた時の比ではありません。

またさらに必死にボタンを押しまくるそうです。

そう、まるで依存症のように

まぁ、おさるさんは知能の低い動物ですから〜。

なんてお思いの方、要注意です。

実は人間もこのランダム報酬にとても弱いことがわかっています。

先ほどの例でのギャンブルなんてのはまさにわかりやすい例ですが、

株式投資やFXでの利益にしてもそうです。

通常は買ったり負けたりトントンなのに、たまたま大化け株に乗って大きな利益を得るなんてのはランダム報酬の典型です。

そんなのを一度経験するともうその世界から抜け出せません。それで億万長者にでもなればいいですが、8、9割の人はそれで全財産を失ったりします。

恐いですよね。

また最近だと、スマホゲームでの”ガチャ”なんかもランダム報酬の典型ですね。

ゲーム会社は人間がこのランダム報酬に弱いことを良く知っているのです。

また、例えあなたがサラリーマンであっても、いつも小言ばかりの上司にたまに褒められると、今日は褒められた!嬉しい、もっと頑張ろう!

ってなりませんか。

これも、ランダム報酬です。

大概の上司なんて結構その時々の気分次第で褒めたり、怒ったりと、まさにランダムです。

逆に部下をコントロールしたがる上司はこのランダム報酬を知ってか知らずか、巧みに利用している場合もあるでしょう。

あと、パートナーに特に記念日や誕生日でもないのに、ふらっとプレゼント渡すとかね。

これもランダム報酬の罠を使った高等技術ですね(笑)。

こんなのされたら、相手はもうあなたの虜です。

そのほかにも、SNSでの”いいね”やブログや動画配信による収益もランダム報酬の代表格でしょう。

と言うわけで、この世の中を見渡してみると、実にランダム報酬の罠が張り巡らされているかがわかります。

いやもうむしろ、世の中はこれで回ってるんじゃないかと言うくらいです。

一度このランダム報酬の罠にハマるとなかなか抜け出すのは困難。

下手をすると依存症的になって生活や人生そのものが破綻する可能性もあるので要注意です。

そこで今日は、ランダム報酬の罠から抜け出し、逆にこのランダム報酬を味方につけるための方法をわたしなりにご紹介します。

自分を含めた人間がランダム報酬に弱いことを知る

まずはこれが第一歩です。と言うかこれさえ自覚していたら大丈夫だし、これを知っておいてもらうことがこの記事の趣旨です。

認識さえできていれば、もう解決は自ずと見えてきます。

何事もそうですが、問題解決の第一歩は観察と認識にあります。

ソリューションはもう観察そのものに含まれていると言っても過言ではありません。

しかしここであえて具体的な対策として1つ挙げるとすれば、それは

結果(報酬)に固執せず、プロセスを重視することです。

報酬がどうあれ、そのプロセスそのものにしっかり向き合い大切にする。そしてできる限りそのプロセスを楽しむと言うことです。

例えば、株やFXのトレードであれば、今日いくら儲けたか、今月いくら損失を出したかなどはとりあえず横に置いておく。

それよりも、そのプロセスにフォーカスします。

仮説やシナリオに誤りはなかったか?

損切りが遅くなかったか?

銘柄分析は十分だったか?

ポジションサイズは適正だったか?

期待値は現実的だったか?

自分の投資ルールを守れたか?

などなど。

このプロセス重視の行為を続けていると、ある時点で、報酬額(結果)が逆にランダムではないことに気づくはずです。

あれ、1トレードでは勝ったり、負けたり、その利益・損失もバラバラなのに、月単位や年単位では大体似たり寄ったりだな、と。

例えば、一流のプロ野球選手なんかを見てください。

イチロー選手なんかは現役時、シーズンの中で好不調はありながらも、結局シーズン終わってみれば打率3割越えは当たり前でした。

ご存知の通り、イチロー選手ほどプロセスを重視する人はいません。

それはバッターボックスに入る時の厳格なルーティンを見ればわかります。

そして、一時的な調子の波に一喜一憂することは決してありませんでしたね。

ただし、これらの例からもわかるように、ランダム報酬の罠を超えるのは並大抵の努力ではなし得ないことも逆にわかってきます。

相場でも野球でも、安定して稼げる(打てる)ようになるまでは、自分自身がブレない指針やルールを持って望み、かつ不断の研究や探究を続けていく必要があります。

それでいて報酬がもらえるかどうか、見返りがあるかどうかもわからない中で続けられるか。

常人にはなかなか難しい話です。

よって、ランダム報酬の罠から逃れる一番の手っ取り早い方法は、詰まるところランダム報酬に手をださない、ということになるかもしれません。

ギャンブルをやらない、SNSをやらない、むやみに投資に手を出さない、相手の期待に答えようとしない、等々。

自分ではコントロールしづらいことから離れておくのも一つの手かもしれません。

それではまた。

T
T
昭和末期生産型AI投資家。ロスジェネ最後の生き残り。30代で結果的に実質セミリタイア。最近はハワイ東京間を行ったり来たり。映画「キャスト・アウェイ」のトム・ハンクスのごとく、このネット大海原の無人島にて一人つぶやいてます。 穏やかで自由かつ豊かな次世代の都心ライフスタイルを模索しながら、日々のささいな経験や気づき、オススメ情報を中心に発信します。